はじめに

ハードカバー製本をされる方は、講座の最初から一通りお読み下さい。
読んでいただいたことを前提に説明している部分があります。
 
<各部分の名称>
本の各部の名称 本の各部の名称

本格的ハードカバー製本

横書本で説明しています
ハードカバー製本に必要な道具と材料

アクリル定規
ミゾ付け棒 直径2oくらいの竹ひご、バーベキューの竹串などを利用。
本の縦寸法より長く、曲がりにくいもの。
のり(ボンド) 市販の木工用ボンドに水を加えて、溶かして使います。
ボンド:水=4:1  水が多いといけません。
板ボール

寒冷紗
東急ハンズなどの製本材料売り場で「板ボール2o」の名で売っています。厚さ1oの黄ボールを2枚貼り合わせたものです。
A4サイズ10枚で500円くらいです。手に入らないようでしたら、
画材店に、イラストボード・アートボードという、しっかりしたボードにケント紙などが貼られているものがあります。B4サイズで1枚200円くらいです。
寒冷紗は大きな手芸品店にあります。目の粗い、芯地です。
なければ、ガーゼのような薄い布か、ハトロン紙のような薄くて丈夫な紙で代用します。
クラフト紙
(広告紙)
・表紙作り用として…表紙用紙より大きいもの数枚
・見返し貼り用として…本文より大きいもの2枚
重石と板 制作の本と同じか大きめの板。私は別の板ボールを使っています。
その上に文鎮、重い本などを置きます。
工程/本文作り
本文の作り方は、
(4)本文の作り方 をご覧下さい。
本文が出来たら、本文の大きさを計っておきます。
たて・よこ・厚さを、正確に、mmの単位まで計ります。厚さは、ピッタリ押さえると案外薄いものです。
 
 
<中綴じの本文に寒冷紗を貼る場合> 
工程/表紙作り
[1]板ボールのカット
[2]表紙の裏に作図
表に透けない程度に、鉛筆で書きます。
[3]セット
大きな広告紙Aの中央に表紙用紙を置きます。
天地にボンドを塗る時、ボンドが広告紙Aに付かないように、間に広告紙Bを敷きます。
[4]板ボールを貼る
片側ずつ貼ります。
ボンドは均一に、表紙用紙からはみ出さないように塗ります。
文鎮で固定すると塗りやすいです。
[5]板ボールを包む
先に天地を包みます。
天と地の折り代に、ボンドを塗ります。ボンドは多すぎないこと。
塗ったら広告紙Bを取り除き
、広告紙Aごと板ボールを包みます。
広告紙Aを引っ張るようにして、折り代をピッタリ折るのがポイントです。
 
写真のように、角と中央部分をへらで成形します。 
 
小口にのりを塗る前に広告紙Cを敷きます。
天地と同様にボンドを塗り、広告紙Aごと板ボールを包みます。
 
 
へらを使って、角を押さえピッタリ貼ります。
[6]形を整える
ボンドで湿っているうちに背の角を整えます。
工程/表紙・本文取り付け
[1]表紙に本文をはさむ
[2]ミゾ付け
背と表紙の板ボールの間に
ボンドを多めに塗ります。
このボンドは、ミゾを成形するのが目的です。
板ボールの上面にボンドが付くと、見返しの貼り合わせがやりにくくなります。
 
表紙を伏せ、
アクリル定規を垂直に立てて押さえつけ、ミゾを作ります。
 
 
 
上下が反対になるように裏返し、同様にボンドを塗ってミゾを付けます。
[3]重石をして15分
ミゾ部分が押さえられて、全体に重石がかかればどんな方法でも良いです。
私は図のようにやっています
クリップは何個か並べて、ミゾ全体を挟みます。

[4]見返し貼り
この作業は、ハードカバー製本の工程の中で、最も失敗が多いところだと思います。
ボンドを付けすぎたり、塗るのに手間取ると、見返しが伸びて丸まってしまいます。
見返しが伸びるとシワになりやすいです。

[5]水分とり・ 風入れ
 
表紙と見返しの間に画用紙を挟み、[3]の状態にして
5分くらい置きます。
水分を吸った画用紙を取り除き、再び[3]へ。
工程/プレス
24時間置きます。見たくても我慢してね。

 これで完成!!


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by MYOPB