手作り絵本作り方教室

あなただけの手作り絵本ピクブック提供

創作のヒント・お話づくり

 文章を書く力のある人は、テーマとか構成とか、あまり考えなくても
 人に感動を与える作品が書けるのかも知れません。
 でも私の場合、テーマやストーリー構成でしがらみを作り、それを頼りに
 書き進めないと、話がまとまらないのです。
 そんな方のための、しがらみ作りのヒントです。
 

テーマを決める

 「子どもに伝えたいメッセージ」がテーマだと言って良いと思います。
 子どもへのメッセージって、沢山ありますね。
 『人参も食べなさい』だって、立派にテーマです。
 『お友達と仲良く遊んでね』とか、
 『勇気を持って行動することが大切だよ』とか、尽きない親の思いが
 テーマになると思います。
 
 テーマが決まったら、情況を設定します。
 テーマがより表しやすい情況を考えます。
 
 「チャーリーとチョコレート工場」という映画をご覧になったでしょうか。
 『家族は大切だ。家族の愛はお金に勝る』がテーマだと思いますが、
 この映画の情況設定はすごいです。
 チャーリー少年の家は、父親の両親と母親の両親が同居しています。
 母親は4人の老人の介護をしているのです。
 家計は貧しく、毎日キャベツのスープを食べています。
 遂に父親が失業。「それならスープをもっと薄めればいい」と言える母親です。
 
 ここまでしっかり情況設定がされていると、話しがどのように展開しても、
 テーマは伝えられる気がします。
 
 さらに、ストーリーを考えます。
 テーマがより表しやすいストーリーを考えます。
 
 人の心を動かすには、頭に訴えるのではなく心に訴えろ、とよく言われます。
 テーマは、言葉で言ってしまうのではなく、人物の行動で示します。
 主人公がどう行動するか、主人公を動かす状況の積み重ねを
 考えるのが、ストーリー作りではないかと思います。
 
 
 でもでも、何よりも先にストーリーを思いつくことがありますよね。
 この話し好き。このストーリーを絵本にしたい。みたいな。
 私の場合、思いつきで書いていくと、必ず途中で行きづまります。
 なので、先にストーリーを思いついた時は、無理にでもテーマをこじつけ
 ておくようにしています。
  

お話の構成・起承転結

 お話の構成について、私流のやり方を紹介します。
 若い頃に、テレビドラマの脚本の勉強をしたことがあります。
 その時先生に教わった方法を絵本向きにアレンジしました。


 
 

 
 
 
まずA4紙を4等分して、左の図のように
起承転結に分けます。
 
 
「起」で、ストーリー展開の
     発端を作ります。
 
 
「承」で、その状況が進みます。
 
 
 
「転」で、状況がひっくり返ります。
     主人公の気持ちが変化します。
 
 
「結」で、お話がまとまります。
 
 
 
 
さらに、シーンに分割します。
シーンというのは、絵本の見開き左右の2ページが1シーンです。
 
左図は、起承転結をそれぞれ3分割して、
全体を12分割しています。
 
「表紙」は本文表紙ですが、
ここから第1シーンとしてもかまいません。
シーン数が足りなければ、16分割します。
 
「転」の後半、このシーン割だと第8シーン
あたりがクライマックスになります。
 
「起・承」の各シーンは、この第8シーンを
より効果的に見せるための布石です。
 
シーン割はいつも一定ではなく、長い話の場合、「承」の部分のシーン数が多くなると思います。
また、手作りでなく出版本の場合は、ページ数が
8の倍数になります。
  
 これらの各シーンの中に、ラフな絵やキーワードを書き込んでいきます。
 細かい字でいっぱい書き込むことになるので、見にくいのですが、
 1枚の紙にお話の流れを書き込んで、全体を一目で見渡せるようにすることが
 大事だと思っています。
 一つの話がまとまるまでに、何枚も書き直しています。
 



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